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「AAC2022」は、10月17日に最終審査が行われ、最終優秀賞1点、優秀賞2点が決まりました。
広島市立大学大学院 芸術学研究科 造形計画研究 金属造形領域
素材 : 金、銀、銅、鉄、金泥
東京藝術大学大学院 美術研究科 工芸専攻陶芸(ガラス造形)研究分野 博士二年
素材:ガラス
袁方洲さんの《サクラの柱》は、発泡ガラスの立方体の重なりがエントランスでも威圧的ではなく大きな存在感を示していました。そして、様々な試行錯誤のうえで新しい技法に挑戦している姿にも好感を持ちました。(岩渕貞哉)袁さんの作品については、発泡ガラスという変性のある素材を使われていて、桜の風景という日本の四季から思い浮かべることができる情景を、抽象性を持った形態で表現していて、シンプルな形状ながらもさまざまな景色を見ることができるような迫力ある作品だったと思います。ただ、このような場所に恒久的に設置されるという点において、素材の性質上の安全性の不安が残り今回はこのような審査とさせていただきました。(大竹利絵子)
東京藝術大学大学院 美術研究科 工芸専攻 漆芸領域
素材 :漆、麻布、金粉、卵殻、乾漆粉、アワビ貝、琥珀
中居瑞菜子さんの《杜の黎明》は、フクロウがエントランスで出迎えてくれる、住民にもれぞれが愛称をつけて呼んでくれそうな、長く愛される存在になる光景がイメージできました。また、多くの技術を駆使していて、細部の見どころも多かったです。 (岩渕貞哉)
中居さんの作品は小さい作品なのですが、研究している漆の表現が凝縮されていて、素材のいろいろな表情を見て取ることができました。ただ、フクロウというモチーフについて作家の観点からの主張ができるようになると更に面白いものになるのではないかと思います。(大竹利絵子)