H1

AAC2011アーカイブ

コンテンツ

概要

【募集内容】

マンションのエントランスホールに展示する立体アート

展示場所：ステージファースト両国アジールコート（東京都墨田区）のエントランスホール
サイズ：約横幅2,400×奥行800×高さ2,300(ｍｍ)におさまるもの
重量：約100kg以下
素材：長期展示に耐えうる素材（石・鉄・FRP等）電源供給を必要とする作品は不可

【賞】

最優秀賞（1点）100万円
優秀賞（2点以上）20万円
入選（5点）5万円

【審査員】

酒井忠康（世田谷美術館館長/美術評論家）
岩淵貞哉（月刊『美術手帳』編集長）
内田真由美（アート・コーディネーター）
服部信治（主催会社代表取締役社長）

【スケジュール】

募集期間：2011年6月13日～9月26日
一次審査：2011年9月29日
最終審査：2011年12月7日

【応募総数】

28作品

最優秀賞

「HOPE」
堀康史

多摩美術大学
美術学部油画専攻 4年

受賞者のコメント

この度は素晴らしい賞を頂きありがとうございます。
今回の作品はシンプルな分、細かな配慮がたくさん必要で普段の制作では味わえない経験が出来ました。
展示空間を意識しインスタレーション性を重視したので、ここへ展示され続けることはとても嬉しいです。
これを励みにこれからも頑張っていきます。
また、先生方や友人のアドバイス、アシスト無しでは完成しませんでした。大変お世話になりました。
ありがとうございました。

審査員のコメント

今回の設置条件に対してよく考えられた作品でした。展示場所は、若い入居者が多い都内のワンルームマンションという空間です。
堀さんの作品は、入居者の方に「こんな素敵な作品がうちのマンションにあるから遊びに来ない？」と友人を招待できるような、このマンションに住んでいること自体を楽しんでもらえたり、誇らしい気持ちになるようなエントランスになる予感を持っていました。

最終設置

優秀賞

「土塊」
帆足枝里子

女子美術大学大学院
美術研究科美術専攻

受賞者のコメント

この度は実寸制作と発表の機会を与えていただき、大変嬉しく思っております。
公共の場への設置を目的とした作品制作を学生のうちに体験できたことは、企画、制作過程、設置の全てが、今後につながる良い経験になりました。
また、審査員の先生方や、他学校の方々とお話でき、作品についてのアドバイス等をいただいたことは、大変良い刺激になりました。
本当に、ありがとうございました。

審査員のコメント

プレゼンがとても上手く、マンションの立地条件などに対するコンセプトも明確だったので、感心しながらお話を伺っていました。
アルミニウムの箱に土を貼り付けて、その土が乾燥によるヒビ割れをみせる作品です。
気になったのは、土の下のアルミがやや目立ってしまっていて、もう少し土の存在感を出せていれば、
よりコンセプトに近いものになったのではないかと思いました。

優秀賞

「時を紡いで」
向川千世

大阪教育大学大学院
教育学研究科美術教育専攻

受賞者のコメント

作品の発表の機会を与えていただき、ありがとうございました。　
建築物と彫刻作品が調和してどのような空間になるかということは、実際に展示してみることによって初めて分かるものがあり、空間の演出の難しさを感じました。
審査員の方々には展示方法などの貴重なご意見もいただき、とても勉強になりましたし、他の方の素晴らしい作品も拝見し、充実した時間を過ごすことができました。
この貴重な経験を糧とし、今後の制作活動に活かしていきたいと思います。

審査員のコメント

彫刻作品の完成度や観た人を楽しませるモチーフが目に留まりました。設置場所がマンションのエントランスを入ったところの壁の前という、正面性が強い空間であったのに対し、 360度回り込みながら鑑賞することが望ましい作品だったため、設置空間と作品のマッチングが少し弱かったと感じました。

入選

5点応募順

「木漏れ日」	川島大幸	東京藝術大学大学院美術学部彫刻学科
「ライオンの木」	原雅俊	東京藝術大学大学院美術学部彫刻学科
「鎮」	飯村健二	東京藝術大学大学院美術学部彫刻学科
「41+1」	山中奈津紀	愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻研究生
「足跡～積み重なる～」	山崎宜久	横浜美術大学美術学科工芸領域 2年
「void」	小宮太郎	京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻