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AAC2020 一次審査結果発表

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7月13日に一次審査が行われ、最終審査に進む3点と、入選作品7点が決定いたしました。

応募総数:82点 
入賞:        3点一次審査通過
入選:        7点

最終審査は11月26日(木)に予定しております。

入賞

3点応募順

「ひとときひととき」

グループ名:hamuhamu
早坂 雅寿、堀 真代

東京都立大学
システムデザイン学部 システムデザイン学科
インダストリアルアートコース 4年

素材:木材、アルミテープ、
   ステンレスパイプ、ミラーシート

入賞者コメント
今回、入賞作品の一つとして選出していただき大変光栄です。 実際に製作をする機会をいただいたので、試行錯誤しながら精巧に仕上げたいと思います。 学部生最後の1年として良い結果を残したいと思います。

「Microcosm」

勝川 夏樹

東京藝術大学大学院 美術研究科 美術専攻

素材:ガラス、樹脂

入賞者コメント
このたびは、入賞者に選出して頂けましたことを大変喜ばしく思います。 今年は学生生活最後の年になります。 最後にこのような機会を頂けた事に感謝し、全力で作品づくりを行いたいと考えています。

「むれやなぎ」

山﨑 稚子

文化服装学院 服飾専門課程 服飾研究科 1年

素材:樹脂、紐状のシリコンゴム
   (あるいはアクリルゴム)

入賞者コメント
この度は、貴重な機会を頂きありがとうございます。今回の作品は、人と人が触れ合う時の温かみを柳のような 植物をイメージして表現したいと思います。イメージが形になるよう頑張ります。

入選

7点応募順

「うららかに」

戸川屋 綾萌

京都市立芸術大学 美術学部 彫刻専攻 3年

審査員コメント
参考作品として提出された、木の切り株の年輪を活かした彫刻には、自然のなかから新しい形が生み出される生成のエネルギーが感じられた。 ノミ跡からも人間の手の痕跡が伝わり、好感が持てた。提案作品では作品と土台が分離し、自然木から自ずと生み出される造形の魅力が半減していたのが残念だった。 また、椿の彫刻に精巧な再現性を求めるのか、敢えてここでもノミ跡を残す粗彫りにするのかなども知りたいところ。前者を選択するのであれば、 自ずと須田悦弘の仕事なども研究する必要があるだろう。 木という素材に込められた歴史、成長した時間など読み取り、正面から向き合う姿勢を強調することで、独自の表現に到達できるよう期待したい。(片岡 真実)

「煌」

小阪 史子

近畿大学 文芸学部 造形芸術専攻 4年

審査員コメント
長い時を経ても変わることのないガラスを使った作品は、 人生というかけがえのない時間を過ごす住宅にとって、相応しい素材であると思います。 また、楕円形のガラス・オブジェ一つひとつが見せる豊かで多様な表情は、 そこに住まう人々の気持ちを時々に映し出しながら、共生し続けるものと思います。 小阪さんのガラスを使った新しい表現に、今後も期待しています。(宮津 大輔)

「樹」

井上 舞

広島市立大学大学院 芸術学研究科 彫刻専攻

審査員コメント
成形に時間と労力を要する石彫で、とりわけ樹木という、ある意味で対照的なモチーフを選んだことに関心を持った。 ただ、その選択が何故なのか。硬質な素材からいかに自然界の有機的で柔らかな素材感を彫り出すのか。そこに写実性を求めるのか、成長する樹木の枝を抽象化するのか。 何らか特定の記憶を宿す樹木なのか。制作のためのコンセプトにより具体性が求められる。Ugo Rondinoneがアルミで鋳造したオリーブの木、 枯れ果てた樹木を組み合わせたAi Weiweiの樹木の彫刻など、コンセプトにより重層性のある作品例も研究すると良いだろう。(片岡 真実)

「drawing in the space」

千葉 洸里

筑波大学大学院 人間総合科学研究科 芸術専攻

審査員コメント
線と形と材料の相性がよくイメージできる作品です。 手のフロー、もしくは手癖を作品に反映させるアイデアがいいと思いました。 直線が多い環境に、曲線の美しさを取り入れるという感覚も素晴らしいと思います。 懸念された部分は、過去作品と見比べた時、今回の新作への新しいチャレンジ、 パターン化していない革新的な部分を感じさせて欲しかった点が挙げられます。 コンセプトにおける素材の在り方への配慮も今後の課題かと思いました。 思考、作風、プレゼンの全体バランスの良さを感じさせてくれる内容でした。(大成 哲)

「都市の幹」

白鳥 好貴

放送大学 教養学部 人間と文化コース 1年

審査員コメント
銅線のインパクト、とても賢いプレゼン力、入選させないことが難しい作品でした。ただ、今回のエントランスに永久設置されるには何かが足りなかったのだと思います。 グラフィックの円柱図は完成イメージがし辛かったです。観念的すぎる、理由付けに無理がある部分も感じましたが、だからこそ今後10年、20年後も制作を続けていき、 経験と実績からコンセプトを裏付けて行って欲しいと思える内容でした。作品の見た目と、コンセプトの両方から匿名希望的なものを感じますが、 バランス的には例えばコンセプトの方に少しでもパーソナルな部分、感情的な動きなどの記述があると、作家への親近感に繋がるかと思いました。(大成 哲)

「波」

XIAO YANG(ショウヨウ)

日本大学大学院 芸術学研究科 彫刻専攻

審査員コメント
ひとつの造形物としては一定の完成度があると言えるだろう。ただし、作品のコンセプトに深さや複層性、歴史的参照点が欲しいところ。 こうしたミニマルな抽象彫刻は、1960年代以降、ミニマリズムの発展ともに広がったが、Ellsworth KellyやCarmen Hererraなどの仕事、 あるいは1920年代に活動を始めたBarbara Hepworthなどを参照することから得るものもあるだろう。また、今回の設置場所は彫刻作品にも正面性が求められることから、 提案作品にとって与えられた空間が最適であるかどうかも再考の余地がある。恐らく四周が解放された空間であれば、より生きたものになると思われる。(片岡 真実)

「jig dig」

板倉 知也

信州大学大学院 総合理工学研究科 工学専攻 建築学分野

審査員コメント
実際の建築物内に、あたかも建築模型のような立体作品を設置するアイディアが非常に斬新でした。 最近は技術の発達によってアンビルトな建築も実現可能な時代になりました。 一方で、タトリン・タワーは、世を先取りした構想ゆえに、今もその魅力を保ち続けています。 板倉さんが実際の建築を手がけるようになっても、 こうした建築的視点に基づいた作品を創作し続けることを期待しています。(宮津 大輔)