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AAC2021 表彰式・懇親会

コンテンツ

最終審査同日に、表彰式・懇親会が行われました。

審査員講評

青木 淳

建築家 京都市美術館館長

AACには、約15年前にも審査員として参加させていただきました。今回も、学生が作品の設置される町のことをよく頭に入れ、その場所にどういう作品が合ってるのか、よく検討されて作っており、意味深いコンペになっていると思いました。

袁さんは黒いガラスと透明なガラスを組み合わせた山のような立体を提案して作られています。このマンションが建つ「ときわ台」という町は田園調布のような放射状に作られていますし、その放射状のパターンは、エントランスホールの床や天井に使われています。袁さんの作品は、その求心的なパターンの中心に、いわば凝縮点として置かれることを意識したもので、実際に置かれた姿を拝見して、すぐれた選択と感じました。

山口さんの作品も放射状のパターン中心に置かれる凝縮点としての作品と見受けられますが、袁さんの作品とはうって変わって、全く重量を感じさせない作品でした。アクリルをカットして組み合わせることで、光を反射させながら、見る方向によって変化していくというものです。物質としての存在感を与えるのではなく、現象を出現させることに賭けられた作品である点がこの作品の魅力です。

隗さんの作品は鹿革が孕んでいる自然な形を、漆を塗ることで固定した作品です。外側を黒色で直線的な形とし、内側を赤色で優しい有機的な形にした、中外で対比的な性格をもった、魅力的かつ大胆な、また大変な技術を要する作品です。作品が置かれるマンションは、環七と川越街道の立体交差点の側という、かなりハードな環境にあり、作品にはそれに負けず、その環境に拮抗する力が必要だと、今日、現地で感じたのですが、この作品は、他の2作品と比べてかなり大きく、そこから外に向かって放たれ、流れ出る力を感じさせ、そんな期待に十分に応えられていました。建物に入る前、ガラス越しに見えるところから始まって、エントランスに入って通り過ぎ、エレベータ前に至るまで、この作品は姿を大きく変え、その変化も楽しく、ここに住む人々に元気を与えてくれることでしょう。

そうしたところから、この街のなかに、この建築のこの場所に置かれるべき作品として、隗さんの作品がもっともふさわしいと、審査員一同、一致した意見であり、満場一致で最優秀賞に決定いたしました。

荒神 明香

目[mé] 
現代アートチーム

 

全体として、超えられなかった技術や、難しかったという点が多々あると思います。
今回、実践的なクオリティーを問われるコンペということで、思い通りにならなかった点があったのではないでしょうか。私は本質的に何をしたいか、何が見たいか、ということがとても大事なことであり、それぞれが持っている価値だと思いますので、その価値を大事にして、今後も飛躍して作品を作って欲しいと思っています。

袁さんの作品は原始的な安らぎとか、安心というものをさんすいの間から見出すということが、テーマとしてとても面白く、また、近代都市の真ん中に、さんすいがあるというのも、とても独創的でした。
このテーマを有機的な形に落とし込んだことは、とても良かったのですが、何か制約があったにせよ、もう少し思い切ったところが見たかったと思います。

山口さんの作品はマンションのエントランスホールの中で、分からないもの、認識できないもの、というのをテーマにしてるのがとても興味深く、やろうとしてることはとても面白いと思いました。制作過程で、技術的に壁があったかもしれませんが、そのテーマ設定や思っていることは面白いので、今後も諦めずにそのテーマに突き進んで行って欲しいと思います。

隗さんの作品は私は漆の素材であのような状態になっているものを見たことがなかったので、最初に見たときに初めての感覚を抱きました。最初の直感や思いつきというものが、最後の形になるまで落とし込まれていて、その作品も広がりがあり、その直感の部分をどんどん広げていって大きな可能性というものに繋がっていくようなダイナミックな感覚を感じました。
すごく圧倒的なクオリティを持っている作品でした。

 

南川 憲二

目[mé] 
現代アートチーム

 

 


AACは、展示におけるレギュレーションの部分をどう捉えるかというところがとても特徴的で重要なコンペではないかと思いました。
今日は初めに設置場所となるワンルームマンションの部屋等を見学させて頂きましたが、空間を最大限に生かした収納スペース等を拝見して、限られた中に可能性があるということがどういうことなのかということを示されている気がしました。

私は、かれこれ20年ぐらいものづくりに関わっていますが、イメージを頭の中から外に出す際にはそこにレギュレーションが付きものです。限られた範囲の中にこそある自由というものを、学生の皆さんがどのように獲得していくかということ、そしてその中にこれだけの可能性があるということを感じさせられたコンペでした。

袁さんの作品はガラスの素材の有機性と無機性の拮抗というものを作品自身から引き出しているという面白さを
感じさせてくれる作品でした。

山口さんの作品は見る側の動きの変化によって、見え方が変わっていくことと、その佇まいが、面白い作品でした。

隗さんの作品、この作品は古くなればなるほどまた味わいが出るような気がしました。
また、画像でみるよりも実物の方が良いという、直接見ることの大切さを伝えてくれるような作品でした。
全体のフォルムについても思い切りというか、潔さというものを感じることができました。ぜひ直接見る機会があれば見て欲しい作品です。

小山 登美夫

小山登美夫ギャラリー株式会社 代表取締役社長
日本現代美術商協会(CADAN) 代表理事

私は、過去5回、このコンペティションの審査をやらせていただいており、学生の皆さんが実際に物を作って、マンションの実際の空間に置くという
リアルな現場を長年見ております。作品の設置場所に対して、学生の考えたことが実際の作品になっていると思いますが、その答えがそれぞれ違っていておもしろいと思っています。

袁さんの作品はガラスという素材ですが、彼の技法はガラスの技法としてもあまり見たことがなく、独自の技法を使って、設置場所に凄く静かなさんすいの景色を創りました。
マンションに帰ってきた人たちが安らぎを覚えるような作品ではないかと思いました。

山口さんの作品は頭の良さを感じる作品でした。理知的な感じであり、基本的な図形、基本的な形の中に、永遠のようなものを感じることができる作品でした。

隗さんの作品は作品の上部に大きな広がりがあって、マンションに帰ってきた人たちが元気になるような作品に仕上がっていました。空間に対する力というのが作品として面白いなと思いました。

服部 信治

主催会社 代表取締役社長

 

懇談会の様子

表彰式の様子

  • 表彰式の様子
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