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AAC2019 一次審査発表

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7月11日に一次審査が行われ、最終審査に進む3点と、入選作品8点が決定いたしました。

応募総数:70点 
入賞:        3点一次審査通過
入選:        8点

最終審査は10月24日(木)に予定しております。

入賞

3点応募順

「the city」

白谷 琢磨

東京藝術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻

素材:漆、麻布、砥の粉

入賞者コメント
この度は入賞作品として選んで頂きありがとうございます。
 作品のイメージは随分前から持っていたものなので、このような機会を得られて大変嬉しく思います。
 とても大きな作品となりますが、一生懸命取り組みます。

「Neighbor」

番原 耕一郎

広島市立大学大学院 芸術学研究科 総合造形芸術専攻

素材:石

入賞者コメント
この度は、賞を頂き誠にありがとうございます。
こういった場で作品を制作・発表することは初めてのことです。
自分なりにベストを尽くしたいと考えています。

「半分の阿吽」

五十嵐 亮太

東京藝術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻

素材:MDF・アクリルミラー

入賞者コメント

この度は、入賞者に選出して頂き誠にありがとうございます。
ここまでの大きさの作品は初めての試みなので、
自分のイメージからクオリティを下げないように、精進して制作に励みたいと思います。

入選

8点応募順

「ICHIMATU&HARUGASUMI」

髙畑 雅一

大阪市立大学大学院 生活科学部研究科 居住専攻

審査員コメント

鮮やかな金と朱の二色といい、紙を感じさせる造形といい、日本の伝統を感じさせながら、しかしモダンでもあるところを評価した。しかしこの評価は一つのアブナサを含む。このような美学は戦後一貫して流通しており、通俗さと文字通り紙一重なのである。通俗性を減ずる方法としては、バックの白い壁の質感をどうするかにかかるだろう。また、左手の全面ガラスから流れ込む光をどう生かすかもテーマとなろう。そのあたりについて深く考え、感じることで、新しい境地が開かれるだろう。 (藤森 照信)

「色彩の生成」

金保 洋

金沢美術工芸大学大学院 美術工芸研究科 工芸領域漆芸分野

審査員コメント
漆を素材をとした作品は他にもあったが、乾漆という技法も含めて、「伝統工芸」に対する先入観を鮮やかに裏切る色彩、生物のように有機的な形態が目を引いた。生物のモチーフは、場合によっては生理的嫌悪感を伴うが、本作は、安らかであるべき生活の空間を、どこかユーモラスな感覚と共に異化する可能性が感じられる。思わず触れてみたくなる作品であることは、強みであるのと同時に、設置後の安全や作品の保全という面で、ハードルが上がらざるを得ない。設置方法について、更なる工夫を追求してほしい。 (橋本 麻里)

「瑞鳥」

小泉 智花

筑波大学 人間総合科学研究科 芸術系専攻 1年

審査員コメント

今回の横長の壁面を使って、伸びやかに彫刻を配置したい、それも、今まで研究してきた社寺彫刻をもとにした造形ということで興味を持ちました。
カラフルな色彩と、流れるような動きのある曲線、ジェスモナイトという新しい素材でもって制作というのも、見てみたかったのですが、基本のイメージの独自性がもっとはっきりとしたものになった方が、いいと思いました。サンプリング的なものでなく、自分にしかできないイメージを今後、期待します。(小山 登美夫)

「上昇気泡」

山﨑 匠

京都造形芸術大学 美術学部 セラミックゼミ 4年

審査員コメント

海の底から水面を目指して上昇する泡を、大小をつけた球体という、単純な形態、色彩の繰り返しで表現し、長大な壁面に心地よいリズムを生み出している。居室(私的空間)に近いエントランス奥から、屋外(公的空間)へ向かって、球体の位置が上昇していくことで、通行する住民の心理も奥−表へ切り替える効果を生み出す。陶を素材とした球体が、具体的にどのような色、質感として実現されるのか、いま少し詳細に提示することで、より魅力を伝えられたように思う。(橋本 麻里)

「compless_3」

小形 麻依

筑波大学 芸術専門学群 構成専攻 構成領域 4年

審査員コメント

このアイデア自体からすごく面白い造形が出来上がり、過去の作品を見たらその動きの楽しさが伝わって来ます。今回はこの大きさで制作した場合に、その軽やかさは自然に生まれてくるだろうか?というのがちょっとした疑問になりました。将来、是非、この大きさでこのアイデアを実現してみてください。素材の問題など様々なものをクリアして「水中に落とした墨の描く曲線」を見れたら素晴らしいと思います。(小山 登美夫)

「prism」

小野 海

東京藝術大学 美術学部 彫刻専攻 4年

審査員コメント

何か得体のしれない物体が壁の中から飛び出してきて増殖していく感じ。その強烈な色と形はとても素晴らしく、若々しさを感じます。素材がステンレスで表面を毛糸ということでどのような質感をもち、どのように伝わってくるのかなかなか想像ができず、難しかったです。彫刻の歴史での新しい素材。そこに挑戦していくことは楽しくもあると思いますが、リスクも伴います。毛糸という触覚をも刺激する素材はみんなが手を伸ばし、触られていく存在の作品になっていくでしょう。そのことも踏まえて、新しい彫刻を制作していくと面白いと思いました。(小山 登美夫)

「Coexistence」

小林 絵里佳

東京藝術大学大学院 美術研究科 彫刻専攻 研究生

審査員コメント

パイプを使ってレリーフ状の造形を作ろうという試みは、新しい可能性を持っていると評価した。塩ビパイプという安い工業製品で集合住宅の入り口を飾ろうという意図はヨシとするが、しかし問題もある。塩ビパイプの安っぽさを消さないといけない。とりわけ、パイプ断面をどう処理するかがテーマとなるが、この点への配慮が明らかにされていない。また、レリーフの形は世界地図をしのばせるようなそうでないような曖昧さも良くない。 (藤森 照信)

「kime」

大栁 友飛

明治大学大学院 理工学研究科 建築都市学専攻

審査員コメント

応募数は多くはなかったが、建築領域からの提案として、「やたら格子」をモチーフにしたマンションのファサードと通底する意匠、素材で、作品も含めたエントランスの空間全体の整合性が、よく考えられている。視点を置く位置によって見え方が変わる作品の構造は、通路でもある空間を住民が日々往復すること、あるいは子供が身体的に成長することという、日常の中に鑑賞を促す契機が仕組まれているところに説得力があった。完成度が高い反面、スタティックにまとまりすぎているきらいもあり、入賞に一歩及ばなかった。 (橋本 麻里)