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AAC2016 表彰式・懇親会

コンテンツ

最終審査同日に、表彰式と懇親会が行われました。

審査員講評

秋元 雄史

東京藝術大学大学美術館館長・教授
金沢21世紀美術館館長

今回、最終審査に残った3名の方の実際の作品を拝見しました。
三人三様で、使う素材も制作のアプローチも違っていて、バラエティーに富んでいました。古川さんは、七宝焼きという本来はあまり大きな作品には向かない技法ですが、それを頑張って大型の立体作品として制作してくれました。
七宝らしい大変繊細な仕事をなさっており、一方でスケール感をもって制作をしていただいて、マンションのエントランスという多くの人たちが行きかうパブリックなスペースにマッチした形に仕上げていただいた作品です。
日本人にとっては馴染みやすい菊の花をモチーフとして、色彩豊かに制作してくれました。

中尾さんは、システム工学を専攻されている方なので、実制作から入るというよりも、プラン、理論が先行したかたちでの制作でした。CADを使って図面設計をして、造形しています。
素材や技法から入っていない、理論や理屈から制作に入っている面白さがあり、そこで改めて素材や技法と出会い、それをどう自分のものにしていくかといった取り組みだったように思います。
少し空想的な感じが残っているところが私はいいと思いまして、大変面白い作品でした。

堀田さんの作品は、伝統的な造形技法であるブロンズの鋳造で制作されています。
オーソドックスなスタイルで、ともするとアカデミックな印象ばかりが目立つ技法になる恐れがあります。
モダンなマンションのエントランスにも物によりますが不向きな場合も出てくるでしょう。
そういう意味で、チャレンジングな試みでした。
また、モチーフについてですが、装飾性ということを全面に出して、朝顔の蔓と花を文様化して処理しているのですが、それがうまく行っていると思いました。ブロンズ彫刻の中で改めて装飾性やデザイン性に着目した面白い作品でした。

望月 かおる

月刊『美術手帖』副編集長

この度応募された皆さま、大変お疲れ様でした。今日はコンペに参加された方々の作品やたくさんのポートフォリオを拝見させていただき、ものづくりをしたいという強い欲求と、多くの時間とエネルギーを作品制作に注ぎ込んでいる熱気が大変伝わってきました。

近年は、アーティストを目指す若者が、大学を卒業後も作家活動を続けていくことが難しい状況になっていると思います。そんな中、このようなコンペがあるということは、一つの希望のように思いました。自分自身も、かつて美術の仕事を続けるかどうか悩んだときに、先が全く見えない状況の中でこの業界へと進んでいくことに、不安を感じたことを思い出しました。そんなときに小さな出会いや誰かの言葉が、少しずつ次へのステップへと繋いでくれたように思います。今日のような機会を糧に、これからもあきらめずに、どうか活動を続け、アーティストの道を進んでください。

内田 真由美

アート・コーディネーター

私は、このコンペティションの審査員を務めさせていただくのが、今回で3回目となります。
長きにわたって、関わらせていただけていることにお礼を申し上げます。
私は30年近くアートの世界で仕事をしておりますが、アート業界は社会の経済状況の影響を まともに受けますので、いろんな時代がありました。そんな中、16年間もこのコンペをずっと継続してこられたアーバネットコーポレーションの服部社長に、心より敬意を表したいと思います。
そして、スタッフをはじめ関係者の皆様のご尽力に、学生さんたちや審査員を代表してお礼を申し上げたいと思います。

このコンペは、第一次審査を通過した3名は主催社からの支援を得て、作品を制作し、そして実際に展示されるマンションのエントランスに設置して、プレゼンテーションを行い、最優秀賞を決めるという、主催者側にとってはすごく手間や費用のかかるコンペですが、それを16年も続けていらっしゃいます。

そして、さまざまな学生たちが勇気とチャレンジ精神をもって応募し、最優秀賞に選ばれた 作品はマンションのエントランスに恒久的に設置されるという、学生にとっては、あまり得られることのないようなチャンスを、このコンペは与えてくれます。今回で3回目の審査員を務めさせていただき、改めて感じたのが、全国の美大、芸大、専門の学生だけではなく、今回の中尾さんがそうであったように、幅広いジャンルの分野の学生がこのコンペに、チャレンジ精神を持って応募されているということを、実感いたしました。

私は、アートの仕事を始めてから、草間彌生さんと長年、いろんな仕事をして参りました。以前私が勤めていたギャラリーに、草間さんが所属していた頃、今では想像がつかないと思いますが、草間さんへの評価は高くなく、毎日、「どうして日本の美術館は私の個展を やってくれないの、どうして私の作品を買ってくれないの」と、嘆いていた時代がありました。しかし現在では、世界的に活躍するアーティストです。

アートの世界は、その時代とともに移り変わります。時代によって、作品や作家の評価が変化するということもあり、いろいろなチャンスも生まれます。みなさんもアートの可能性を信じていただきたいと思いますし、また、どのような道に進まれても、今回このコンペにチャレンジ精神をもって挑まれたように、困難なときもあきらめずに歩んでいただきたいなと思います。アートの仕事にずっと携わってきて、日本の現代アートが世界に認められる時代になったことを、嬉しく思っております。そのような中、この学生向けの立体アートコンペが続けて開催されることが本当に素晴らしいと思っております。どうぞこれからも、継続していってください。そして、関係者の皆様にも応援していただきたいと思いますし、ご支援をよろしくお願いいたします。受賞された皆様、本日は、誠におめでとうございました。

服部 信治

服部 信治

主催会社 代表取締役社長

懇談会の様子

表彰式・懇親会の様子

  • 表彰式・懇親会の様子
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